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拝啓、言の葉に想いを乗せて

夏彩家シスターズ

14年間、ずっと一緒に過ごしてきた幼馴染――白川瑞夏。 ご近所同士で、まるで姉弟のように育ってきた二人。智樹にとって瑞夏は、誰よりも大切な存在だった。 けれど、いつからか智樹の中で瑞夏を見る目が変わっていた。 ただの幼馴染ではない。 気づけば彼女を目で追い、誰かに奪われる前に自分のものにしたいと思うほど、瑞夏を好きになっていた。 そして智樹は、ついに想いを伝える。 しかし、その答えは――「幼馴染として、姉弟みたいにしか思えない」。 告白は見事に撃沈。 それでも瑞夏は、まるで何事もなかったかのように智樹へ声を掛け、一緒に帰ろうと誘ってくる。 振られたばかりだというのに、いつもと変わらない瑞夏。二人はこれまでと同じように何気ない会話を交わし、商店街を抜け、立ち寄ったファーストフード店で食事をする。 そこにあるのは、告白する前と変わらない穏やかで心地よい時間。 ――この関係を壊したくない。 そう思う一方で、智樹の胸には瑞夏への消えることのない想いが残っていた。 幼馴染のままでいるのか。 それとも、もう一度彼女を振り向かせるのか。 14年間続いた二人の関係は、智樹の告白をきっかけに、少しずつ変わり始めようとしていた。

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